麒麟がくる

先ほど最終回を観ました。

 

直前に役者が急遽変更になったり、コロナ禍で撮影が思うようにいかず、大変だったと聞いております。携われた方、本当にご苦労様でした。

 

俳優の皆様の演技も素晴らしかったです。明智光秀役の長谷川博己さんももちろんですが、特に織田信長役の染谷将太さんが良かった。この作品は彼の代表作となるでしょう。

 

また、衣装の色彩の美しさには毎回感心して観ておりました。このあたりはさすがNHKだなと思いました。

 

 

とかく歴史というものは、勝者の都合のいいように事実が書き換えられ、敗れた者が悪者として語り継がれることが多いと思います。

 

その意味で今回の作品は、明智光秀は本当は民に慕われた武将であったとされていた点で、京都に住んでいる私としては大変うれしく思いました。

 

そして日本史上最大の謎といわれた「なぜ明智光秀は織田信長に謀反をおこしたのか?」、歴史に疎い私がここでそれについてとやかく言うつもりはありませんが、ずっと気になっていたことがあります。

 

 

なぜ歴戦の知将と言われた明智光秀が、たった10日程度で豊臣秀吉に敗れてしまうような失態を犯してしまったのか?

 

 

本能寺に行くという絶好のタイミングを逃してはならないという時間的に制約があったのかもしれません。しかしおそらく普通なら根回しをして味方を増やした上で周到に計画をして行うべきだったのでしょう。光秀ならそれが出来たはずです。

 

これについて勝手に言わせてもらうとしたら、「人のためにすることは客観的な判断が出来るが、自分のためにすることはそれが出来なくなってしまう。」ということではないかと思うのです。

 

今まで光秀は主である織田信長のために、信長の利益が最大になるように考え、動いてきました。彼の思考の中心はいつも「主、信長のため」だったのです。だから冷静に客観的な判断が常に出来ていたのです。

この本能寺の変も決して私利私欲だけでなく、様々の人のためという背景はあったのでしょう。しかし自分が天下を取るという思考の中心が自分になった時、冷静で客観的な判断が出来なくなってしまったのではないかと思うのです。

 

これはとても真面目な人にありがちなことです。優秀なファイナンシャルプランナーが自分自身が儲けようとやったことはよく失敗します。

 

会社経営においても、参謀や相談する人の存在は大きいです。私はコンサルタントとして、常に冷静に客観的な判断で「お客様のため」に考え、動きたいと思います。

 

という最後、宣伝でした(笑)。

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